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懲役6年。「チベットに宗教の自由を」という紙を持っただけ。

2012/11/03 22:00

チベット難民の英語教室では、夜に難民としての経験談を聞く場や、チベット関係の映画を観る場になっています。

私が行った日は、チベットにいた頃は僧侶だった人で、今はダラムサラのオフィスで会計を仕事としている方の体験談でした。

P1020133

上の写真の右から2番目の人です。
ダラムサラに住んで数年経つようですが、英語が話せないので、一番右のチベット人が通訳者です。

会計のような専門職に就けたりして、英語を話さなくても生きられてしまうと、英語を学ばない人もいます。
インドの税制は複雑らしいので(二重課税なんて平気でするみたい!)、私がその立場だったら、会計を学ぶのでいっぱいいっぱいになりそう・・・。


2012年8月 インド/ダラムサラ旅行記 前回までの記事
  1. インド(ダラムサラ)行きの経緯
  2. 焼身自殺しか抗議する方法がないんです(チベット民族)
  3. チベット難民と話すなら最低限この英単語を
  4. 記入するだけで面白いインドビザ~オンライン申請ハイライト
  5. 記入するだけで面白いインドビザ~性別欄と宗教欄の特殊性
  6. 中国東方航空/上海空港の努力/会員制ラウンジ
  7. 中国人ビジネスマンから聞いた印中経済関係と中国での信仰
  8. デリー到着。国内便ストライキで欠航!
  9. チケットを持たず夜行バスに乗車(笑) 霧の中ダラムサラへ
  10. 警戒させて、ごめんなさい
  11. デリーで見なかったお牛様に遭遇
  12. チベット寺院~美しき文化遺産マニ石
  13. チベット寺院~犬もいるのにピカピカ
  14. 雨季で4日間太陽を見なかったです
  15. 拷問する側の心境は?
  16. 物価上昇で困惑のダラムサラ
  17. チベット難民の英語教室訪問
  18. 「ウイルスは殺しちゃいけない」byチベット僧
  19. 「ウイルスは殺しちゃいけない」byチベット僧2人目
  20. ダラムサラのインフラ
  21. ベトナム僧侶「日本と韓国の仏教は消滅した」
  22. 「日本人は残虐な民族だと思っていました」と言われて




彼は1994年、ジョカン寺(チベット現存の最も古い土木構造の寺)の僧院の前で
「チベットに宗教の自由を」
というスローガンが書かれた紙を持って行進していたら、5分も経たないうちに警察が来て逮捕されてしまいまったのです。

まだ19歳の時でした。

拷問を受け、留置所に移され、反政府主義の罪で懲役6年を言い渡されました。



えええええ!
デモをやっただけで懲役6年って・・・・・
19歳~25歳って、私は人生のちょー楽しかった時代が入ってるよ!
そんな時期を刑務所で過ごしただなんて、悲惨だわ。



拷問では、3種類の電気棒が使われたそうです。
普通の電気棒、強い電気棒(15分くらい気絶するような)、刃が2つ付属されていて服に穴が開いて体に跡が残るような電気棒。

刑務所での食事は悲惨なもので、朝食は中身のないモモ(空の餃子)、夕食は泥のついた野菜スープ。


有咲みたいな虚弱体質だと、免疫力が衰えて、病気になって、死んじゃうだろうなあ。
生きて刑務所から出てきた人たちは、それだけで尊敬するわ・・・



逮捕されて3年後の1997年からは「軍事訓練」と称される再教育が行われました。

畑で農作物を作ったりしていたそうです。
ノルマを達成できないと、罰を与えられたみたい(中国なら勿論だねえ)。


再教育なので、看守からは2つの質問を受けるのでした。
  • 中国のために精一杯働いているか?
  • 中国のために心を入れ替えたと断言できるか?
と。

“No”と言ったものなら、冬の極寒の中に薄着か裸で放り出されて、ムチ打ちさりしたのでした。


私なら、とりあえず“Yes”と言うだろうなあ。
拷問に遭うと分かりつつも、信念を貫いて“No”って言えるなんて、そこまでしても守りたい信念だなんて、心が強くて綺麗すぎる。
また、政府は、その尊い民族魂を破壊しようだなんて。



1998年5月に大規模な抗議活動が起こると、刑務所の中でも監視が厳しくなりました。
政治犯同士の会話が禁止されるようになったのです。
それに耐えられず、自殺者も出ました。


どんなに労働・衣食住が辛かろうと、仲間と話せれば心が癒される面がある。
だけど、それを断たれると、気がおかしくなる人が現れるのは自然だろうなあ。
おしゃべりな私からしたら、鬱にならない方が不思議だわ。



6年の刑期が過ぎ、2000年に釈放されました。
それでも困難は続きます。

僧院には戻れなくなっていたので、職に就こうとすると、
「この者は元政治囚。雇ったらお前も逮捕する」
と政府から通告されるため、仕事もできない惨状になりました。

これじゃ、事実上は刑が継続しているようなもの。

どうも立ち行かなくなり、ついにインドに亡命したのでした。


なんでも屁理屈ごねられて、囚人になっちゃうんだあ。
チベットみたいになっちゃうと、趣味で味噌や酵母パンを作るだけで「造酒法違反」とか言われて懲役1年とかになっちゃうんだろうなあ。






チベットの刑務所での惨状にご興味のある方は、
暗闇に差した光 ~ダプチ刑務所の14人~
などの書籍があります。

drapchi.jpg


【内容】
チベットで最も悪名高いダプチ刑務所に収監された10代、20代のチベット人尼僧14人。
彼女たちの罪は祈ったこと、歌ったこと、そして、平和と正義を求めたこと。

日々拷問に苦しむ彼女たち。
『釈放されて村に戻ったとき、家族を含め村の誰もが私が誰だか認識できませんでした。拷問で受けた傷がひどく、私の姿形は変わり果てていたのです。』

しかし、彼女たちはついに希望の光を見出した。
現在のチベットで起こっている現実を描いた真実のストーリー。 このエントリーをはてなブックマークに追加


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著:有咲
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