異文化に恋してる

異質な考え方に触れて参考になったときの備忘録
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将棋のルールが日本的

2013/04/24 18:30

将棋のような駒を交互に動かして相手の駒を取るゲームは、インドのチャトランガが発祥となって、西洋ではチェス、中国では象棋となったそうな。

その中でも、日本の将棋には唯一オリジナルのあるルールが取り入れられているそうで、びっくり。

それは、相手の駒を取ったら、自分の持ち駒にできるというルール。

このルール、他国の人が聞いたら、びっくりするらしい。
将棋が一番馴染みのある私にとって、びっくりする外国人にびっくりだわ。

確かに、敵の兵士を奪った直後に味方になるって、実際の戦争では考えにくい。
敵は殺されちゃう。



なぜ駒の再利用をする独自ルールができたか、「逆説の日本史〈8〉中世混沌編―室町文化と一揆の謎」で2説述べられていて興味深かった。


駒の再利用が生まれたと言われる戦国時代、戦乱で自分陣営の主君が滅びてしまったら、敵陣営に兵士として再就職する社会だったため。
日本は島国で、同民族同士の争いだから敵陣営の兵士になれたが、大陸だとありえない。
(大内延介九段説)


戦争を象徴するゲームにしたくなかったので、モノポリーのような財産を奪うマネーゲームにしたため。
ゲームに戦争を用いることを避けたかったのは、死を扱うと穢れに触れるため、貴族はそれを嫌がった(ゲームが現実になって誰かが死んだり、祟られたりを恐れた)。
たとえゲームでも、死に触れることはタブーであった。
この穢れを忌避するのが日本的。

将棋は兵士というよりも財産に似ており、その証拠に「玉(王は玉の後にできた)」「金」「銀」「桂(肉桂・シナモン)」「香」という家宝になっている。
「歩」「飛車」「角行」は財産を守る傭兵。
駒が財産なら、相手の財産を奪ったら自分の財産として活用するという発想になる。
(井沢元彦氏説)



現代日本人の死生観は色々で、死にまつわることを忌避する人もいれば、何も感じない人がいる。
私個人的には、古来の考え方を引き継いでいて、人を殺すと祟りが怖いなって思う。
子供のころ、こっくりさんを呼んだり、怪談話に頻繁に触れていたからかもしれない。
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[ 2013/04/24 18:30 ] 思想・宗教・倫理 | TB(0) | CM(0)


日本人らしさ〜言霊信仰

2013/01/05 18:30

日本人の思想に触れたくて、逆説の日本史を読んでいます。
この本、日本史について淡々と事実が書かれているわけでなく、事象の発生起因と日本人の思想の因果関係を力説してくれているのが面白いです。

以前、日本人らしい信仰として「和と怨霊信仰」があると書きましたが、「逆説の日本史 (3) (古代言霊編)」によると、言霊も日本人らしい思想とのこと。

言霊とは「言ったことに霊力があり、言ったことが現実化すること」



言霊を信じていたのは遠い昔のことのようだけれど、未だに受験生の前で「落ちる」「滑る」って言っちゃいけないし、試験前に「カツ」を食べたりするもんなあ。

あんまり動じない子もいれば、過剰に気にする子もいるから、今のシーズンはうかつに「落ちる」「滑る」って口にできないよねえ。

これ、日本独特ってことは、外国人から見ると滑稽で面白い文化に思われてしまうのかなあ。



つい数十年前は、言ったことが現実化するだけじゃなく、「言うことは望んでいること」とも思われていたそうです。

発言→現実化
  ↓
現実化させたいこと(願望)を発言する
  ↓
発言→願望

例えば、第二次世界大戦中に、冷静に分析した結果「アメリカに負ける」と発言したら、「アイツはアメリカに負けることを望んでいる奴だ」と思われ、非国民になってしまうことになるという構造。
井沢氏の調査によると、軍部による言論弾圧が始まる前から「アメリカに負ける」という意見は口にできなかったそうです。



うかつに発言できない信仰が、寡黙な国民性を生んだのかしら。
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[ 2013/01/05 18:30 ] 思想・宗教・倫理 | TB(0) | CM(0)


大乗仏教とゾロアスター教・ミスラ教・太陽信仰

2012/12/20 18:30

昨日、上座部仏教と大乗仏教の考え方が随分違うなあということを書きました。

ゾロアスター教 (講談社選書メチエ)」の一説によると、大乗仏教はイラン地方のアーリア人の諸宗教の影響を受けている可能性があるそうですね。

確かに、インドとイランは近い。

黄色が1世紀までの仏教の進出で、ピンクはゾロアスター教が国教だったという説があるアケメネス朝(B.C.550~330年)

確かに被ってる。

121220インド・イラン01

この仏教が進出したパキスタン北部は、当時は太陽信仰、ミスラ教、ゾロアスター教の信仰者が入り混じっていて、3つをまとめて「古代アーリア人の諸宗教」と定義するくらいが適当だそうです。


影響の諸説はというと・・・

  1. ミスラ信仰
     →大乗仏教の阿弥陀仏・弥勒菩薩
  2. 光明信仰
     →浄土教の西方浄土信仰・光明信仰
  3. ズルヴァーン、アナーヒター女帝
     →大乗仏教の観音菩薩
  4. 救世主信仰
     →弥勒菩薩
  5. 救世主信仰
     →浄土教の阿弥陀仏
  6. 先祖霊信仰
     →大乗仏教の孟蘭盆会などの行事(俗に言うお盆)



これが本当なら、日本にはゾロアスター教やミスラ教など馴染みのない宗教が、仏教と共に入ってきているのね。

イランと意外なつながりを持てるのは面白い。
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[ 2012/12/20 18:30 ] 思想・宗教・倫理 | TB(1) | CM(0)


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著:有咲
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